会社の姿勢を考えるメモ

大失敗から奮起した3人が語る「失敗からの復活」

 記者は日経情報ストラテジー8月号で「失敗を生かす経営」という特集記事を書いた。その趣旨はこうだ。「失敗をすべて属人的な問題として片付け,当事者に二度とチャンスを与えないような組織ではなく,失敗者自身がその失敗を冷静に反省しつつ再挑戦できる組織こそが,速い変化への対応を強いられている今,強い組織といえる」というものだ。
 失敗した人を直ちに冷遇せずに,再び挑戦に向かわせることができる組織とはこんな組織だ。

1.経営者あるいはリーダーが「手抜きは責めるが,失敗は責めない」と繰り返し公言し,失敗社員であっても困難から逃げずに努力したことは評価して,また次に挑戦する機会があれば実際にチャンスを与えている。

2.新事業の立ち上げや高めの数値目標などに期間限定で挑戦できる制度があって,「挑戦と失敗」が常に起きるようなマネジメントをしている。こうした挑戦の成功確率はそう高くないことは社内コンセンサスになっており,高めの目標に挑戦すること自体が会社の成長に必要不可欠なことだとみなす価値観が組織に浸透している。

明日、社長と話ができるので、数値のみの目標が”チャレンジの芽”を摘みとっていないか聞いてみよう。