そうやの「はなぁ」

とある土曜日の昼下がりのことである。
その日は家族でお出かけをした。
私の病院、妻の運動、そうやのお散歩をかねて午前11時くらいに家をでて川崎まで歩いていった。
私の病院が4,50分で終わると、ちょうどお昼時。家族でランチを食べることにした。
1件目のパスタ屋さんでは、お子様用のお皿やフォークを貸してくれないとのことで断念し、モアーズにある「とんちん」に向かっていた。
アゼリアを通っていると「イタリアン トマト」を発見。空いているのとパスタがリーズナブルなのに惹かれて入店。
程なくしてパスタが来たので、そうやと分けて食べる。
はじめはいつもどおりのペースで食べていたものの、「はなぁ」と言い出して食べなくなってしまった。
ちょうど鼻風邪を引いていたので、ティッシュで鼻水をとってあげる。
といつもならこの後食べまくるのだが、今日は何回鼻水をとっても言い続ける・・・「はなぁ」「はなぁ」
何度やっても「はなぁ」と言ってパスタを食べなくなったので、「こんな日もあるのか」と思って席を立つ。
午後から綱島方面にお出かけするので、自宅に帰ろうとアゼリアを歩いていると「はなぁ」とのコール。
ティッシュを出して鼻を拭こうとすると、「ックシュン」とくしゃみと共にすごい鼻水が。
しかも垂れているのに、それ以上垂れない。その長さたるや5cmほどか。
す、すごいぞその粘性(鼻水の)。なんで垂れないのか、とよく見るとそれはパスタであった。
それに気づいた私と妻は、周りの目もあるのに夫婦で大爆笑。
そうか、そうやの「はなぁ」は、パスタが鼻にあるってことだったのか。
もうすぐ2歳になるそうやにしては、「はなぁ」が最大限のアピールだったようだ。
我が子のアピールを理解してやれない我が身を嘆きながら、将来はお笑い芸人になることを確信した1日だった。というか「ほっしゃん?」